接骨院の架空請求の実態とは?!接骨院の内部事情を暴露!

街中で見かける接骨院、整体院、鍼灸院、リラクゼーションといろいろありますが、ほとんどの人はそれぞれの違いを知りません。
私自身鍼灸師でありながら、以前は接骨院に勤めていました。接骨院に勤めていた時の実情を話していきたいと思います。

 

【大きく分けて】
・接骨院と鍼灸院が国家資格保持者による開院で健康保険が使用できる

・整体院とリラクゼーションは無資格で開業することができ、健康保険が使用できない

このような違いがありますが、今問題となっているのが、接骨院による架空請求です。

患者が接骨院で受診する場合、委任払いによって保険者から保険適応分のお金が接骨院に支払われます。本来は、患者自身が保険適応分の金額を請求するのだが、請求方法が複雑で、請求方法もわからないため接骨院が変わりに請求するのです。これが委任払い。接骨院は委任払い制度を利用して不正請求を行っているのです。

接骨院は大儲けしていた?!

つい十数年前まで接骨院は大儲けしていました。その理由とは接骨院を開業できる柔道整復師の資格を取得できる学校というのは全国で数校しかありませんでした。そのため、資格を取得できる人数は限られていた。限られた人しか資格を保有していなかったため、多くの患者を集めることができるような状態だった。しかし、ある学校が自由に開校できるように国を訴え、結果として自由に開校できるという裁判所の判決がでた。これによって多くの柔道整復師の資格を取得できる専門学校が開校された。今では柔道整復師の資格保有者が溢れかえっており、食べていけない人も多数出るようになってしまった。

もう一つ儲けていた理由というのが、患者が接骨院を受診する時、患者の身体を診察し、負傷している部位を好きなだけ決めることができた。つまり、腰が痛いと尋ねた患者に対して、肩、首、腰、膝、手首と勝手に部位を請求することができた。1部位を500円とした場合、10部位指定したら保険者から5,000円ものお金を健康保険から請求できたのです。今ではこの制度が見直され、一人の患者に対して最大で3部位までしか指定できなくなりました。当時は接骨院でビルを建てれるほど儲かっていたそうです。




架空請求の仕組みとは?

接骨院では保険証さえあれば、治療費を保険者から請求できる仕組みです。つまり、患者が週に1回しか来てなくても、週4日来たかのように請求することができるのです。当然、接骨院に対してチェックが入りますが、健康保険の中でも国民健康保険のチェックが甘いため、国民健康保険を使った架空請求を行うケースが多々起きています。

架空請求する理由とは?

架空請求を行う接骨院にも理由があります。それは値段の安さ。保険証が3割負担の方で腰が痛かった場合、1部位の治療となるので、初回は患者が600円ほど負担し、残りの1200円を接骨院は保険者から請求することができます。しかし、3回目以降になると1部位の患者に対して180円、保険者からは500円ほどしか請求できないのです!!つまり、一人の患者に対して700円ほどしかもらえない。基本接骨院ではマッサージは禁止されているが、今はほとんどの接骨院でマッサージを15分ほど行っており、15分のマッサージに対して、700円しかもえないことになります。これは無資格で経営できるリラクゼーションよりも安い料金となります。つまり、資格を持っている人の方が持っていない人たちよりも施術料金が安いの現状です。

まとめ

国家予算の医療費が年々上昇し、接骨院の医療費は年々削られています。接骨院だけでなく、病院や個人経営経営のクリニックに対しても不正請求を行っていないかチェックしてほしいものです。

 

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